11日目
6:00に起きた。ボートに乗ってサンライズを見るためだ。まだ薄暗い町をぬけて外に出るとボートこぎがホテルの前にいていろいろ言ってくる。 昨日ウィキがボートに乗せるから待ってると言ってた場所に行ったがいなかったのでこのボートこぎのボートに乗る。1時間50Rsと言ってた。 ボートに乗って北の方に行く。火葬場をこえてさらに先へ。周りには船がたくさん出ていた。この時間が一番乗る人が多いらしい。 だんだんと空が明るくなってきたが、太陽は見えない。ボートこぎが「This,Look Sunrise」と言うので見るとうっすらと水の上に太陽が見えた。 ここの朝日は日本みたいにパ〜ッと出てくるのではなくて、じわじわと色が付き始める感じだった。
11day_2_ガンジスの船上1 11day_1_火葬場 11day_3_ガンジスの船上2 11day_4_ガンジスに浮かぶ船 11day_5_ガンジスの朝日
ボートはある程度の所で折り返して南に行く。 途中ボートこぎがもっと払ってとか言ってきたが流していた。牛の死骸が浮かんでいた。1時間して船を下りる。ボートこぎには130Rsあげて和やかに別れた。 バラナシには最後に笑顔で見送ってくれる人が多い。

その後歩いていると昨日話しかけられて、店に来てと言われたがあした行くとか言って適当にあしらった青年に会ってしまい、 昨日Tomorrowって言ってたから来てよ。と言われその青年の紅茶屋に行った。店の中にあがっていけと言われたのでせっかくだからあがってみることにした。いろんな種類があって日本語での説明も付いていた。 チャーイにする紅茶が100g150Rsで300g買った。あとダーリジンを100g250Rsで100g買い、チャーイに入れる粉も130Rsで買った。なんか結構買ってしまった。まあ小分けする袋ももらったからよしとする。 ガンガーを見ながらホテルに帰る。途中、座って座禅を組んだり空気に浸りながら帰った。ホテルでガンジスを見ながらしばらくボ〜っとする。

9:00頃になってネットカフェに行こうとホテルを出る。ガートの所でラジャに会う。 ネットカフェは11:00からというので一緒にチャーイを飲んでラジャとウィキの店に行く。日本語の看板がある布屋だった。狭い店内には布の入った箱がまわりにいっぱい積んであった。本が色々あって昔の地球の歩き方も置いてあってこの店のことが書いてあった。 なんか布買う流れになってしまっていて色々見ていた。いくつかに絞ってキープしておいてもらった。来たときに他の日本人の人もいたけどすぐウィキとどこかに行ってしまった。

そしてしばらくしてネットカフェに行く。 リコンファームをしようとエア・インディア(飛行機会社)に電話するけど11:00からと言われたので後にする。ちなみにリコンファームとは、飛行機のチケットの確定確認のこと。 帰りの飛行機は仮押さえになってるのでこれをやんないと自動的にキャンセルにされちゃう。

店を出るとすぐ横に置物屋があって色々おもしろい物があったので見ていたら中に入れられた。 サイの置物とかもあったので店内のを見て欲しいのを並べてしまった。結局すごくたくさんを3800Rsから2700Rsにまけてもらい買う。サイの大きい置物は550Rsから200Rsにまで値下げした。 お土産になるからいいけど結構買いすぎてしまった。さらに1万円両替する。

店を出てネットカフェに戻りエア・インディアに電話するけどなんかYour NO? Your No?ブッキング〜・・なんとか とか言われてよく分からない。2回電話したけど両方早口の英語でよく分からなくてちょっと焦った。仕方ないので一旦荷物を置きにホテルに戻る。荷物を置いてすぐにウィキの店に行く。
11day_7_細道 11day_8_家々
ヴィキの家にはコータローという日本人がいた。ヴィキについてきてもらい電話で話をしてもらってリコンファームできた!よかった。ヴィキに感謝。さっきさんざん言われていたYour Noとは自分の電話番号のことだったらしい。TelephoneNoと一言いってくれ・。。ヴィキはかなり日本語ができる。弟のラジャはそんなには話せないようだ。店に戻ってさっき選んだ布をだらだら4人で話しながら決めた。1200Rsと800Rsのシルクの布を買った。 像とかの凝った柄が編み込まれていてなかなか良いが結構高い。でもまあ母にあげるからいいか。でも今日だけでお土産代に使いすぎている。また一万円両替した。全部で8万円両替したことになる。かなりの額だ。

ラジャとヴィキはなんか携帯でアダルト動画見てた。インドでもこういうのは全然解禁だったのか・・?電車のキップもラジャに頼むことにした。しばらくして店を出る。この店はくつろげる。ヴィキと出てチャーイ飲んで、なんかカレー粉を買わされてしまった。5個で280Rs。。 もうあまり金は使いたくないんだがまあしょうがない。外はちょっと雨が降っていた。

ホテルに戻って荷物を置く。財布をみるとやはり今日だけでかなり使っていることが判明した。ちょっとしてまた出かける。川沿いに南の方にず〜っと歩いて行った。ガンガーを見ながら。 途中、やはりいろんな人に話しかけられる。この町は本当にフレンドリーだ。他の町みたいな悪質さも薄い。
11day_6_寺院1 11day_9_山羊 11day_10_寺院2 11day_11_牛
やがて火葬場に着いた。南側にももうひとつあったのか。そこで焼かれ始めた死体があって2時間以上その様子を見ていた。体の大きさからたぶん男だろう。 足からみてまだそれほど老人というわけでも無いように思う。その人が灰になっていく様子をずっと見ていた。その人の最後を一番見ていたのは間違いなく自分だろう。くるんでいる布が焼けて手、太ももが見えてどんどん黒くなっていった。 胴体も頭もどんどん黒くなっていき、そのうち白い骨が見えてくる。足の先は火がとどかなくて焼けないので、そのうち男の子が来てひざからボキッと折って燃える位置にやっていた。ある程度燃えると人間の輪郭だけが見えてくる感じだった。 名前も顔も知らない人の燃える様子を見ながら、この人はどんな生涯だったのかを色々考えた。満足いくものだったらよかったね。と思っていた。自分もいつかこうなるのか・・。燃える横ではしゃぐ子供達が対照的だった。 長渕の「ガンジス」の歌詞にもあったけど、生まれて初めて人間ってやつが確かに目の前で灰になった。 気がつくとあたりはもうすっかり暗くなっていた。灰になった死体に一礼して去っていく。さよなら。

そのまま歩いてホテル近くのガートまで戻ってきた。メグカフェに向かうが満員だったのでちょっと迷いながら戻ってきて、川沿いに座りガンジスを眺める。今日はバラナシで過ごす最後の夜だ。この旅は自分に何をもたらしたのか。 旅は成功といえるのか〜など考えていた。19:30になり再びメグカフェにいくがまだ満員だったので近くの店をブラブラみる。川からのルートじゃないメグカフェの行き方も発見する。韓国の人がやってる服屋でバンダナ20Rsを2個と140Rsのカバンを買う。 カバンは荷物入れるのに欲しかったから良かった。

メグカフェにいくとやっと空いていた。結局50分位待って入れたことになる。今日は親子丼の大盛りを頼む。ネズミがチョロチョロしていた。大学教授と女の子2人もいた。 大学教授は「タージマハルは世界一すばらしい」を連呼していた。こないだメグカフェで会った男も来て、相席した。その人はフリーターしながら働く→旅行するを繰り返しているらしい。年金も払ってないしこれからどうしようかな〜と言っていた。 笛を持っていて今練習しているらしい。親子丼は大盛りにしたのでかなりボリュームあった。食べてその人にさよならして歩いていると「なんでやねん」が口癖の19歳の男にまた会う。この男は紅茶屋に連れてったヤツ。 ちょっとちょっと!と言われ小さいネットカフェに入ると子供がもう1人いた。で、女は良い。近くに3人いる。覗けるとか言っていた。ここはこういうヤツが多い。アハ。その男がうちの店に来てとしつこいので行くと閉まってて真っ暗だった。 開けようとしてたけどもう21:00過ぎてたし、疲れたので「tomorrow〜!」と言ってホテルに帰った。今夜のバラナシはすごい霧に覆われていた。
11day_12_霧のバラナシ
10m先も見えないような濃さでかなり神秘的だった。ホテルに着き、休みながら音楽を聴いていた。6:00に起きたこともあってすぐに寝てしまった。


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