1日目
あまりにもいろいろありすぎた。たぶん今までの人生で最も驚愕した日だろう。 驚愕という言葉があてはまっているかもよく分からないけど他にいい言葉がない。 今日を一言で言うと、インドはハードだ。極めてハード。英語もできない奴がのこのこくるにはハード過ぎるかもしれない。 いろいろありすぎて今日のことももう思い出せないほどだが、書いてみる。

昨日のホテルは250Rsだけあって寒かった。寝付いたのは0時で寒すぎてちょくちょく起きてしまった。 8:30に起きて9:00にはホテルを出た。メインバザールをぬけてコンノートブレイスに行く。 コンノートブレイスとは植民地時代に英国人が開発した地域で、割と近代的。とりあえず両替しに行かねば。
2day_1_コンノートへの道 2day_2_コンノート周辺
コンノートブレイスにつくと男に話しかけられ、相手してしまった。 相手から話しかけてくるのはろくなのいないと知っていたが、 割と簡単な英語でいろいろ話してくれたのでまぁいいかと思って銀行に連れっててもらった。けど両替できなかった。 そしてその男とマックに行って、予定をいろいろ聞かれて一緒に考えた。その男は旅行店に連れてってくれるという。 半信半疑でいくと700$のツアーを組まされそうになったので「come back after〜」とか言って何とか出た。 男がまたどっかに連れて行きかけたので、「thank you youer thanks」とか言ってお礼を言って小銭をあげて別れた。 なんか渡さないとしつこく付いてきそうだったのだ。13時にまた会おうとか言われたけど会うつもりはない。 割といい人そうで、サラリーマンとか言っていたが、明らかにまわしもの系だろう。

UFJ銀行に行こうと再び歩き出した。 公園がある。ふと休もうとガイドブックを出したらまた男が寄ってきて、ちょっと話をしてしまった。 男がUFJ銀行に連れてってくれるという。またやっかいなことに・・と思いながらついて行く。 途中の露天でタバコ1本買ってくれた。銀行に着くと外で待ってるからと言われ、やっぱり・・と思ったが、とりあえず入って両替はスムーズにできた。 3万円を10740Rsにした。もっとやっときゃよかった。出たら奴がまだ待っていた。ニッコリしている。あーあ・・・。 絶対無視すると思っていたけどしつこいので、旅行チケット(電車の切符)とれるからというのでついていく流れになってしまった。オレ、いかんよ。 と思いつつ・・。

途中、公園に着く。休もうと言い、座ると茶を売ってる人が来た。買って飲んでいると、耳かきやら何やらやってきてグダグダ言いながら結局いろいろやってくる。 バックが破けてるから縫ってあげるとか何とか。。しつこい!ピーナッツをやばいじいさんから9Rs、耳かきされて250Rs+ボールペン、 靴磨きで300Rs(250Rsだが、300Rs出したら「フレンドフレンド」とか言っておつりくれない。)ぐば!!これだけで約560Rs=1300円とられた。 しかも「ハウマッチ?」って聞いてるのに「フンフン♪フリー〜なんたら〜」とか言って結局やってきて終わってからやばい値段言ってくる。 最初は耳かき1000Rs、くつ500Rsと吹っ掛けられたのをあーだこーだ粘ってまけさせた。それでも充分ぼったくられたに入るけど。 でもまぁ確かに靴はきれいになったし、耳掃除もたいしたもんだった。高いが・・。
しかし、暖かい公園でちょいヤバイ〜かなりヤバめの人達4,5人に囲まれてチャーイを飲みながら話しているひとときはちょっとした安らぎを感じなくもなかったが。。 しかしどうやらやはりカースト制の名残はこうした貧しい人たちの中にもあるようで、銀行案内男は他の、下のカーストらしき人たちにかなり強くあたっていた。 「失せろ!」みたいに叫んで一喝していた。耳かきじじいはミニノートを持っていて、いろいろ旅行者のコメントみたいなのが書いてあって自慢げに見せてきた。 日本語の書き込みもあってみんな1000〜1500Rs払っているみたい。おれはましだったのか?

銀行案内男は「じゃあそろそろチケットとりにいこう」って感じで立ち上がったが確実にボラれるので「thank you your ガイド」とか言って30Rs渡して逃げた。 「wait!wait!フレンド!」と言っていたが「グッバイサンキュー〜」と言うと、チェッって感じでそんなに追ってこなかった。フ〜、一段落。疲れた・・。
2day_3_コンノートブレイス
しばしコンノートブレイスを歩く。途中、変なナンに辛いのをつけて食べるやつを食べた。20Rsこういうのが本当にちゃんとした店なんだろうな。他はぼったくりばっかり。割とうまかった。 ニューデリーステーションに戻りたいと思いながら歩いていたが・・・迷った!あ〜〜だるい。割とすぐリクシャーに声をかけて「100Rs onry」と言ってメインバザールまで行ってもらった。このリクシャーはあたりだったのかな。しかしやばい運転だ。よく事故んないな。クラクションもすごすぎる。うーむ。。

ニューデリー駅の2階で電車の予約できるらしいので向かう。この時たぶん15:30くらい。そしてここでやっかいな男に出会う。写真を撮っていたのが悪かったのか?ヤツは話しかけてきた。 みんなそうだが、金はいらない、友人だと言ってくる。怪しい+うざいと思ったが、身なりとかましなのでFrom Japanとか言って話してしまうとさあ大変。自分も学生、金持ち、駅ではキップ買えない。 明日から3日間はデリーは祭りですべてのホテル、駅が閉まるからやばい、ガールフレンド3人いるなど紙とかいろいろ使ってダラダラダラダラ〜〜話してくる。
ちょっとほんとに親切でしてくれてるのかとか不覚にも思ってしまった。ほんとバカだなオレは。そしてお決まりのコース、旅行代理店(インチキ)へGO。 しかもプリペイドタクシーで200Rsかかった。なぜか運転手ともう一人が助手席に座っている。二人交代で運転してるのか?おれと案内男は後ろに座った。 タクシー内でも男はナマステやスクーア(ありがとう)など、親切そうにぐだぐだ話してくる。うーーん。。しかも、今日うちに泊まれ、うち金持ちだからとか言っている。 微妙に信じていたかもしれない。車内で渋滞を待っている時、横のバイクの後ろに乗ってる白髭の老人がこっちを見てニッコリしてきたのでナマステーと軽く挨拶したら案内男に半ギレされた。 これがカーストか?もうよくわかったよ。。

DTTDC(国営旅行代理店)のマークがある代理店へ。なかなかリッチな感じ。しかも、金持ちっぽい男と明らかなアメリカ人の若い男がいた。 案内男も隣に座ってグタグタキップの説明とかしてくる。そして〜電車はすべて満席です〜と表示されたパソコンのチケット購入サイトらしき画面を見せてきて、 「残念だなー。電車は乗れないよ。なんたらかんたらで980$、660$、590$どのツアーにする?」と迫ってきた。もう抜け出せない雰囲気だ。キターーーーー。 ぼったくり!やばい!しかしまだかけらほどは信じていた。本当に電車は満席なのか?それならツアーでも入らんとな〜・・。でもやっぱり嫌な感じなので「Expensive!」と言ってごねた。 するとなんかヤツらがガタガタ相談しだして二人が出て行き、案内男が「正直いくら持ってる?言わないから」みたいなことを言ってきたので嘘で「600$と3000Rs」と少なめに答えた。 二人が戻ってきてすぐ金額を言っているのをみてやっぱりぼったくりだ!確信した。どっちにしろ帰る予定だったが。。また「comeback」みたいなこと言って出て行こうとしたら、 わーーお!金持ちっぽい男がキレてきた!案内料を出せ!と怒鳴っている。やはり・・。しかしまぁここから出るのも一苦労と思い、しかたないので300Rs渡して「thank you sorry」と言って外に出た。 金持ちっぽい男は「くそっ!まぁいいっ!」みたいな感じで対応していた。ここまでで充分ヤバイ。金の被害はたいしたことないが・・。

しかしここから本当に焦ることになる。店の前にはまださっき乗ってきたタクシーが待っていた。案内男と乗ってデリー駅に行くと思いきや別の店に連れて行かれてしまった! 「NO!I want go to ニューデリーステーション」と言うとまたなんかグダグダ言っていたが、強く言ったら「OK」と言い駅の方へ向かった。駅のサイドロードに入った時、車の外で変な男がこっちに向かってワーワー言ってきた。 なんかよく分からんがキレている。目がイッている・・。案内男が「クレイジーなやつだから構うな」と言うので、う・・と思っていると、 変な男がめっちゃキレて「who said クレイジーーー??」と言いながらオレが乗ってる車をドカドカ叩いてきた。「ゲッ!」と思ったが、案内男やタクシーの運ちゃんもビビッたのか、先に進んで逃げようとする。 しかし人がたくさん歩いている狭い道のため振り切ることはできない。棒でドカドカ車を叩いて追ってくる。窓から手を入れてきて案内男の胸ぐらを掴んできた。案内男もビビっている。 「うわっ!ちょ、なに!?恐っ!」とびびっているオレの方にも手を伸ばしてきてなんと膝の上に置いていたセカンドバックを掴んできた。ぎゃーー!何すんの!あぶないいぃ!!!何とか阻止。 タクシーははそのまま低速で前進しつつ運ちゃんが「コンノートブレイスにもどるべき、デリー駅行くのは危ない」とか言ってくる。焦る。 「降りたい!降りる!!」と言うと、なーーーんと運ちゃんが急に豹変し、「2000Rs」と怒鳴ってきた。2000Rsといえば約6000円だ。高すぎる!しかし旅行代理店にいる間待っていたからその分も入れられてたのか? いやー、それにしても高い!「expensive!!」と言うと運ちゃんは「アーユークレイジー!!?」とますますキレてきた。助手席に座ってる男もやたらにらみを効かせてくる。 しかし2000Rsも払うわけにはいかない。う〜〜・・。ここで降りるのもイカレ棒男がいて恐い。う〜どうしよう。あ〜、む〜〜。。うおーー!!! 「1000Rs ONRY!! I COLL POLLICE!!」と1000Rsを出しつつおれも半ギレで言った。これは結構勇気がいる。こんな険悪な空間はない。案内男は固まっている。 案内男はさっきからやたら電話で話をしていたので(もちろんヒィンドゥー語なのでさっぱりわからんが)、みんなグルですべてやらせなのかと少し思っていた。その少しの思い込みだけが頼りだった。 運ちゃんはキレながら1000Rsを奪い取った。その勢いでお札が破けた。車を降りる。「サンキュー!」と叫び(何がサンキューなんだか。。)、デリー駅に向かってダッシュで逃走した。 タクシーは追ってこなかった。よし!!・・このまま進むとさっきのイカレ棒男がいる。。いた!まだ棒を持ってる!恐っ!しかし、道の脇を通って突破した。イカレ棒とは目があったが追ってこなかった。 フー・・疲れた。。ニューデリー駅の前であまりの疲労感と人間不信に陥った。

2day_4_NewDelhiStation ニューデリー駅の様子を見に行く。またいろいろ人が寄ってくる。振り払い、チケット売り場を探すがよく分からない。 キョロついていると男が寄ってきた。 なんか証明書みたいなカードを見せてきて、「正規の係員だから安心してついてこい」みたいなこと言ってきた。なんかまたうさんくさい。 案内されつつも振り切ってメインバザールに向かおうとすると棒を持った二人の男に行く手を阻まれる。棒を振り回しなから無言で通せんぼしてくるのだ。そこにカード男が「だからこっちに来いって」みたいに手招きしてくる。 どうせまたグルなんだろ!そうやってだまして金をとるんだろ!さすがにそろそろキツい。おれもややキレて「いいかげんにしろぉらー」と罵声を浴びせつつ去った。向こうもキレたように何か叫んでいたが追ってはこなかった。 くはー、やばい。疲れた。しかし座ることもできない。大丈夫なのか?おれは?英語ができない=致命傷に近いものがある。

メインバザールを歩きつつ、ガイドブックの地図のページを破いて見ながら歩いていた。 片足の物乞いが泣き叫んでいる。人が話しかけてくる。牛が、ヤギが、犬があふれている。日本人はどこにもいない。暗くなってきた。車、バイクだらけ、クラクションだらけ。ハードだ。 いざとなったら昨日のホテルにいけばいい・・しかし寒いから嫌だな。。ガイドの地図に日本語OKの宿を見つけ、そこを目指す。着くと、本当に日本語をしゃべれるインド人がいた。 地球の歩き方にも載ってる本当にいい人のようだ。旅行関係の仕事もやっているらしい(シゲタトラベル)。 さっきの案内男が言っていた明日から3日間デリーは祭りで駅とか全部閉まるっていうのはやはり嘘だった。予想通りだ。良かった。 騙されそうになったと言うと「彼らはそれが仕事なのだから話をしてはいかん」と言われた。久々の日本語にほっとした。カタコトだけど。 そのホテルは満室らしく、すぐ近くの姉妹ホテルに連れてってもらった。1泊900Rsだけにかなりちゃんとしていた。ここに決めた。つかれた。日本人が恋しくなった。 とりあえず水買いに行って日本人探して来ようと思い、ホテルを出る。

ニューデリー駅前でカレーナンを食べる。値段を言わないから気になったがまぁうまかった。 しかし180Rs。高い。かるいボッタか。水を買って帰る。日本人はいなかった。中国人、韓国人っぽいのはちょっといたが。。そして21:00頃に部屋に戻る。フー・・。 シャワーしながらいろいろ考えた。まあ何とかなると言えばなんとかなるし、ヤバイと言えばヤバイ。来なきゃ良かったとは思っていないが、期間が長すぎたかなどと、ちょっと考えた。 なんとかなるってのは甘かったのか?確かにハードだ。しかしなんとかするしかない。大丈夫だ。

洗濯物を石けんで洗って干した。太鼓が外でドカドカ鳴っていた。 なんか楽団みたいなのを見たので、彼らがやっているのだろう。ちょっと見に行きたくなったがやめといた。窓を開けると目の前に建物が。その間の路地の奥にトイレがあった。 自分みたいなベビーフェイスのジャパニーズしかも英語もろくに喋れない奴はこれ以上ないカモなのだろう。それを実感した一日だった。 同時に人間不信になったが勉強代としての今日の出費6000円はそこまで高くはないかもしれない。騙そうと近寄ってくる奴らが多すぎる。やはりインドはハードだ。 しかしまだ精神は折れていない。なんとか。まだちょっとは余裕はある!明日はオールドデリー巡り+シゲタトラベルに行ってみる。 もうボラれない。すこしはぼられるか・・。

すこし高いホテルだけに部屋の中は快適だ。 しかし外からは犬の鳴き声、クラクション、何かの炸裂音、人の叫び声、怒鳴り声が聞こえてくる。 ここでくつろいでいるすぐ近くではあり得ないほど惨めな生活をしている人がいっぱいいる。この部屋の中は日本の様なのに。 ここは本当に急成長してる国なのか?ひどくないか?デリーのメインバザールでこれなら、他の場所は一体・・いろいろ考えることがあるが、疲れた。

23:00 STAR VIEW


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